
3月22日、LiveUpCapsules『須く、一歩進む』東京公演の最終公演を観劇しました。母校・東京慈恵会医科大学の学祖、高木兼寛先生の歩みを描いたこの舞台に触れ、慈恵の原点と「病気を診ずして病人を診よ」の精神をあらためて感じた時間になりました。
教科書の中の歴史が、目の前で生き始めた

母校の歴史として知っていたはずのことが、舞台の上ではまったく違って見えました。
そこにいたのは、教科書の中の偉人ではなく、悩み、迷い、それでも人を救うために前へ進もうとする、一人の人でした。
その姿を見ているうちに、歴史は遠い昔の出来事ではなく、今の自分にもつながる“生きた物語”なのだと感じました。何度も胸が熱くなり、気づけば夢中で舞台を見つめていました。
「病気を診ずして病人を診よ」の意味を、あらためて感じた
今回の観劇でいちばん強く心に残ったのは、慈恵の原点にある「病気を診ずして病人を診よ」という言葉です。
この言葉は以前から知っていましたが、今回は頭で理解するのではなく、心で受けとめることができた気がしました。
病気だけを見るのではなく、その人の痛み、不安、人生そのものに向き合うこと。
そのあたたかさと強さこそが、慈恵の原点であり、今も受け継がれている大切な精神なのだと、あらためて感じました。
一歩進むことの大切さを、舞台が教えてくれた
この作品が描くのは、脚気との闘いと、日本最初の医学論争です。けれど、観終わったあとに心に深く残ったのは、難しい歴史の知識以上に、「目の前の人を救いたい」というまっすぐな思いでした。
すぐに答えが見えなくても、理解されなくても、それでもあきらめずに前へ進む。
“須く、一歩進む”という言葉には、そんな強い意志が込められているのだと思います。
母校の歴史を知っているつもりだった自分が、まだ本当の意味では知らなかったのかもしれない。
そう思うほど、深く心を動かされる時間でした。
母校への誇りを、あらためて感じた観劇でした

今回の観劇を通して、慈恵の原点と、今につながる精神の尊さを、あらためて感じることができました。
ただ感動しただけではなく、母校への誇りや感謝の気持ちが、静かに、でも確かに大きくなった気がします。
とてもあたたかく、そして力をもらえる舞台でした。
この作品に出会えたことを、心からうれしく思います。
